みなさま,こんにちは。福井の予備校Withです。
金沢大学・数学(理工・医薬保健(医・薬・創薬科学類)学域)の分析です。
【全体講評】
・試験時間:120分
・解答問題数:4
・解答形式:全問記述式
・分量・難易(前年比較):分量=変化なし,難易度=変化なし
・出題の特徴:理系としては標準的な出題であるが、2の論証がやや難しい。
・その他トピックス:
数III・Cに偏った出題となった。2年連続で行列のn乗に関する出題があった。
【大問分析】
-----------------------
大問1<難易度:標準>
・出題分野・テーマ:図形と方程式、微分法
・範囲:数学II、数学III
・コメント:
座標平面上に設定された三角形の面積の最大値を求める問題。
三角形の面積はBPを底辺とした三角形ABP、三角形BCPの和を取ればよい。
三角関数がらみの微分としては計算も複雑ではない。
-----------------
大問2<難易度:標準>
・出題分野・テーマ:行列のn乗、数列の極限
・範囲:数学III、数学C
・コメント:
対角化による典型的な行列のn乗計算だが、数値がやや複雑なため計算がやや面倒。
(3)の前半の証明はポイントがわかりにくいだろう。この証明の部分だけはやや難である。
極限はやさしい。
-----------------
大問3<難易度:標準>
・出題分野・テーマ:微分法の応用(不等式の証明)、部分積分法、漸化式
・範囲:数学III
・コメント:
微分法の不等式への応用や、部分積分法で積分値の漸化式をを作る典型問題。
(1)(2)(3)ともに類題を解いた経験があるはずである。(4)は置換をすれば自然に証明できる。
-----------------
大問4(難易度:標準)
・出題分野・テーマ:積分法の応用(不等式の証明)
・範囲:数学III
・コメント:
これも頻出テーマの問題。(1)の証明はy=1/xが単調減少であることを用いる。
(2)は(1)の不等式の和をとればよいが、1〜nの和と1〜n-1の和の2種類の和をとることになる。
(3)はeの指数が1+1/2+…1/kとまとまることを利用する。
Copyright(C)2011 Withウィズ All Rights Reserved
最近のコメント