【全体分析】
解答形式:記述式
分量・難易(前年比較):分量=変化なし,難易=変化なし
特徴:昨年の出題から二次曲線がなくなり,数学Ⅲ2問,ベクトル1問,数列1問の4問構成
となった。
*大問1 の空間ベクトルは地域教育科学部の 大問2 ,工学部の大問 2 とほぼ同一の問題である。
*大問2 の数列は地域教育科学部の 3 と同じ設定の問題である.
*3 の微分・積分は教育地域科学部の 4 とほぼ同一の問題である.
【大問分析】
大問1 空間ベクトル( 数学B)
(3)折れ線の長さの最小は対称点を考える,という意味ではハイレベルではあるが典型問題.
大問2 数列(数学B)
(2)や,(3)のbnを決定するような,整数が絡んだ設問は目新しい.学力差が現れる問題である.
大問3 微分・積分( 数学Ⅲ)
最後の体積計算では円錐の体積を引くのを忘れないこと.
大問4 一次変換( 数学C)
最後の証明は,nが負の整数のときの証明も忘れないこと.
<学習対策>
福井大学の医学部の出題の傾向としては,それなりにハイレベルであって,かつ計算ボリュームのある問題ばかりが出題される,ということである.しかも,国立大学の医学部人気も考えると,問題の質・量ともに高いにもかかわらず高得点を取る必要がある.
日ごろから高い意識を持ち,計算の多い問題に対しても短時間でしっかり完答できるだけの計算力を身につけることを想定に入れて問題演習を行う必要があるだろう.また、毎年数学Cの行列に関する問題が出題されているので,その対策も欠かせない.
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