【全体講評】
解答形式:記述(一部、選択形式) 分量・難易(前年比):分量=減少、難易度=同程度~やや易
特徴:ともすれば標準的な受験勉強の範囲からやや乖離(かいり)したような内容の一昔前の出題文はすっか り影をひそめ、極めて日常的な分かりやすい内容の文が出題されている。昨年度と違い、今年は長文2題と も地域や時代を問わない、いわば「人間の本質」を問う普遍的テーマであり、受験知識以外の受験生の普段 の生活環境によって出来具合が左右されることはまずなかったと思われる。
【大問分析】
問題Ⅰ<難易度:やや易>
※文章の分量も少なく、注釈として挙げられている単語以外の語の意味さえ分かっていれば、ほとんど解答に困ることはなかったであろう。 設問に対する、長文中の該当箇所の特定は容易で、自然な日本語にまとめる力があれば高得点獲得は可能といえる。ボーダーライン前後の力を持つ受験生同士であれば、この問題ではあまり差がつかないかもしれない。
問題Ⅱ<難易度:標準>
※問題Ⅰに比べると文章の総語数が多くなりやや難しめの語彙が用いられているものの、話全体としては「ことばを用いないコミュニケーション」に関する分かりやすい一般論となっている。 先の問題Ⅰと同様に設問に対する該当箇所の特定は容易で、内容さえしっかりと理解出来ていれば解答自体は困難ではない。設問全8問中2問が記述形式ではなく選択形式であり、取り組みやすい。
問題Ⅲ<難易度:標準>
※「自分なりのエネルギーの節約の仕方」をテーマとした自由英作文。超頻出の内容だけに、今までの受験対策でどれだけ地道に模範解答例を眺めて書く練習をしてきたかのひとことに尽きると言っても過言ではないだろう。「自分で内容を考えて自分の持つ文法力・語彙力で書く」のではほとんどの生徒の場合、合格できるだけの解答は望めず、これまでにいかに多くの添削指導を受けてそれに近いものが書けたかが合格への決定的な要因である。
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