【全体講評】
解答形式:描図・論述
分量・難易(前年比):分量=変化なし,難易度=やや難
特徴:今年度は「電気自動車の発音装置」と「放射線を計測する装置」という受験生にはなじみがないものを題材に,力学と電磁気の分野が出題された。誘導はついているものの,見慣れない問題への対応力が求められるため、受験生は相当戸惑ったものと思われる。全体の難易度はやや難といえる。
【大問分析】
問題1<難易度:やや難>
・出題分野:力学総合
・出題形式:描図・論述
*電気自動車の発音装置の構造を、力学の視点から考察する問題。円運動・運動方程式・衝突などの基礎的な知識に加え、設問に対し適宜高度な対応力が求められるため混乱した受験生も多かったであろう。問4の(2)までは解答したい。
問4の(3)は,与えられた近似式を用いて前問の運動方程式から物体の速度を求めるが,これが難しい。これができないと(4)も失点することになる。描図問題も2つあり,日頃からの対策の成果が試される。
問題2<難易度:やや難>
・出題分野:電磁気総合
・出題形式:描図・論述
*放射線計測装置の構造を、電磁気の視点から考察する医学的なテーマを取り扱った問題。誘導はついているものの、見慣れない問題に対する冷静な読解力、また扱われている現象に対する高度な理解力が求められることから、問題1と同じく,受験生はかなり戸惑ったであろう。
電界・電位・直流回路の解析・電場中の電子の運動に関する基本的な知識と、それを問題に適応させる応用力が必要とされる。問5までは確実に解答したい。
問6の各抵抗に流れる電流の表し方が難しく、これができるかでその後の問題にも影響するので,差がつくところとなったであろう。
Copyright(C)2012 Withウィズ All Rights Reserved
最近のコメント